コツのページ

競歩の感覚について

競歩のコツ

競歩のコツをいくつかの部位に分けて紹介します。

基本的な立ち姿勢

僕の中のイメージはこんな感じです。

競歩の姿勢

おへそから下をキュッと後ろに引く感じ

これは競歩ではなく、モデルウォークのレッスンに参加したときに教えてもらったことです。モデルウォークのレッスンでは立ち姿勢から学ぶのですが、その時に感じたんです。

  『確かに競歩で歩いているときもこんな感覚あるなぁ!』

モデルウォークのレッスンによると、お腹の下に力が入っている感じが大切なようです。「ためしてガッテン」の「オリンピック選手直伝!美ボディー&超健康技(2012/7/4)」によると、おへそを引っ込めると「腹横筋(ふくおうきん)」が働くようです。腹横筋は「天然のコルセット」!腰周りを支え、姿勢を維持するのに重要な働きをするようです。「おへそ」か「お腹の下部」の違いはありますが、同じような効果があるのかもしれません。

トレーニングの本にも同じようなことが書いてありました!
腹横筋を使った上記のような動作は「ドローイン」と呼ばれています。
例えばこの本・・・

一般的に「体幹トレーニング」「スタビライゼーション」と言われているトレーニングは、このドローインを意識して正しい姿勢で行うことで、競歩でも効果を発揮しそうですね。

競歩においてもドローインは大切

インナーユニットを安定させた状態で、足を運ぶ、腕を振るといった動作ができるようになることが、ランナーがめざすべきゴールです。(青トレの本から抜粋)

もちろん、RaceWalkerが目指すべきゴールでもあります。

さらに、「おへそから下をキュッと後ろに引く感じ」も持つといいでしょう
この姿勢では次のようなメリットがあります。

①接地の瞬間から体重を乗せやすい

②後ろまで足を残しやすい

骨盤の角度が前傾になることで、上記のことが可能になると思います。

最後に補足ですが、

踵からの過剰接地はブレーキになります!

ストライドを大きくすることは大切なことですが、足を無駄に前に持っていくのはやめましょう。
ブレーキが掛からないように接地し、できるだけ足を後ろに残すのです。
ドローインを意識して軸を安定させることで、改善することができるでしょう。

足は低く運ぶ

足は低く運ぶ

これは鉄則です。
もしも足を前に運ぶとき、踵の位置が高ければ(=膝が高ければ)『ロス・オブ・コンタクト』を取られるでしょう。

イメージはこんな感じ 実際こんなものか!? ロスオブゾーン

後の写真ほど危険度が高いです。最後の写真のような高さだと、『ロス・オブ・コンタクト』を取られます。

歩きにおいて、膝を高くあげるのは不要な動作です。歩きは歩きの動作だけを取り入れて速くなりましょう。走るような動きは必要ありません。

左のように低く運ぶのも有り得ないように思えるでしょうが、イメージとしては目指しましょう。

頭の中のイメージとしては最初の写真のように

出来るだけ足を低く運んで、そのまますっと置く

接地のときに『踵から入る』という認識も流行っていましたが、最近では『すっと地面と水平に置く』感覚の方が説得力があるように思います。

足はすっと重心に置くのです

無駄に足を前に出してストライドを確保する必要はありません。ブレーキが掛かるだけです。足は自然な位置にすっと置き、ストライドは足を後ろに残すことで確保すればいいのです。

靴の磨り減り

靴の磨り減り方にも注目してみたいと思います。靴の磨り減り方を見ることで、自分の歩き方の特徴や左右のバランスを確認することが出来ます。

まずはアンバランスな靴の磨り減り方です。

右足に力が入りすぎているか、もしくは左足を使えていないのか。左のソールがまだ残っているにも関わらず、右のソールは磨り減って下の生地まで侵食しています。

バランス良く歩くことが出来ていれば、左右の磨り減り方に大した違いは出てきません。

使用中の靴の裏を見て、磨り減り方をチェックしてみましょう。

ちなみに踵からの過剰接地は、すぐに靴の踵をダメにしてしまいます。ブレーキがかかるだけでなく、靴の寿命を著しく短くしてしまうので注意してください。

  「つま先部分はまだ磨り減ってないのに、踵が潰れて駄目になった」

  「まだ買ってあまり経ってないのに踵が潰れてきた」

なんてことになります。

実際の写真はありませんが、片方の踵だけが潰れて赤線の位置になることになります。

こうなってしまったら履いていてとても気持ち悪いです。我慢できるものではありません。

腕の振り方

工事中→旧サイト参照


モデルウォークのように

始めに、次の○○○○に入る語句を考えてみてください。


 ○○○○の基本は、視線の先を前方に定め、軽くアゴを引き背筋を伸ばして歩くことです。また、腕は自然に振れるように肩の力を抜いてください。

 ポイントは腰を支点とする重心(体重)を前へ前へ送りだすように上体を前に移動させることですが、一番大切なことは接地している(体重のかかっている)方の脚の膝をぜったい曲げないことです。


→参考『Fashion Model Walking

答えはモデルウォークです。「競歩」が答えでも違和感はないですね。

「綺麗なフォーム」の基本は、競歩もモデルウォークも同じです。「モデルウォーク」だけでなく、「ナンバ歩き」や「ナンバ走り」も参考に出来るところはどんどん取り入れるといいでしょう。

興味のある方はモデルのウォークレッスンに参加しましょう。姿勢の作り方など、多くのことが学べます。

結婚式の歩き方のレッスンとかも探せばあるので、是非いつか参加してみて下さい♪

動画で解説コーナー

練習会参加者やメールでの質問者に協力してもらって作成した動画です。協力してくださった方々、ありがとうございます。

左右のバランスと接地時間

特に両足の接地時間が長いと速く歩けません。素早く切り替えるようにしましょう。


接地時間&足を後ろまで残す

接地時間の良い例です。ただし、軸からの前足と後ろ足の距離が同じくらいです。まだまだ改善すべき点はありますが、今回はこの2点に着目しています。


運ぶ足が高い例

地面を蹴った直後、足の位置が高いです。しかも足の裏をいつまでも後ろに向けたまま、なかなか踵が低くなりません。ロスオブコンタクト傾向です。
力んでいる結果でもあります。骨盤回りをリラックスさせ、足を低く運ぶイメージを持ちましょう。もっと楽に速くスムーズに歩けるはずです。