競歩の楽しさ
「走った方が速いのに、何でわざわざ歩くんだ」
競歩に理解を示さない方々がよく言われることです。
他にも「競歩のどこが面白いんだ?」とか、もっと酷い場合には「どこが面白いのか教えて欲しい」とまで言ってるバカ共もネット上に存在しますね(笑)
確かに見ていて面白いかどうかは人によって感じ方も違いますし、僕もスポーツを観戦するのは好きなわけではありません。
スポーツは自分でやって楽しいもの
競歩をやってない人に無理に競歩の楽しさを分かってもらおうとは思わないし、観戦の面白さも理解してもらおうとは思わない。
自分が楽しければそれでいいのだ
どのスポーツもそうだけど、全ての人が見ていて面白いというものはない。競歩を悪く言う人も確かにいるのかもしれないけど、別に競歩に限ったことではない。メジャーな野球やサッカーでも面白いと感じない人もいるわけだし、水泳でもクロールより遅い泳法が競技として成り立っている。競歩だけが特別に取り上げられる理由もないと思う。
ただし、競歩をするメリットについてはたっぷり語れます。
日本人の歩き方
競歩のメリットを語る前に、
普通の歩き方のデメリットを知っておきましょう
普段目にするような歩き方は、歩幅も狭いし、膝も曲がっています。駅などで観察してみると、すぐに分かると思います。一般的に、
日本人の歩きは欧米人より汚いのです
出典:「WellnessMemo」
いつも歩いている人を見て思います。
膝が伸びたらもっと綺麗に見えるのにな…
この記事を読んでみても、面白いですよ。→たれ尻の原因は日本人の歩き方にあった!?
普段の歩き方が如何におかしいか分かりましたか?
それでは、競歩の魅力について語りましょう。
競歩をするとどうなるか
まず、体の変化について!
● 姿勢保持筋が鍛えられるので姿勢が良くなる
● 全身の筋肉を使うので体が引き締まる
● 腰を使うことで腰周りが痩せる
つまりスタイルが良くなります
別にいいことばかりではありません。腰周りが痩せてもサイズ調節不可能で装着不可能なベルトが増えるだけですから・・・(←これもメリットに感じる人もいますよね?)
競歩の歩き方はダイエットとしてもっと注目されるべきだと思う。余分な筋肉が付かないし腰周りが痩せやすいなんて、すごく都合がいいスポーツだと思います。さらに、
普段の歩き方もきれいになります
競歩選手にとっては普段の歩きも練習の一貫なので、必然的に綺麗な歩き方になります。また、「スピードが速い」ことを除けば、競歩の意識するポイントはモデルウォークと似ています。よって、モデルのような歩きを競歩でもある程度習得できます♪(細かいところはプロの指導が要りますが…)
そして、競歩の歩き方の一番の長所!それは、
楽に歩けるようになる
ことです。スイスイ足が動くので、
街中でスイスイ人ごみの間を抜けて行ったり
駅のホームでスイスイ前の人を追い抜いて乗車できたり
これこそ体感してみないと分からない快感でしょうが、競歩の一番の魅力はコレです!
日常のWalkが楽しくなる
あなたも競歩を始めてみませんか?
最後にもう一つ!競歩の見どころを語らせてください(笑)
競歩は歩行の最高峰
究極の「歩き」を極めている
そんな自信も競歩選手にはあるのではないでしょうか?(僕だけか?)
競歩の歩き方の一般的な誤解として、次のようなものがある。
腰とか痛めそう
しかし、競歩のフォームは歩行の最高峰ともいうべきで、
完成されたスムーズな動きに故障なんて有り得ないのだ!!
僕自身がやっている感想としては、体を痛めることも少ない『超安全スポーツ』である
(注:トップ選手ほど過酷な練習をする場合は別の話です)
しかも余分な筋肉が付くこともなく、腰周りが痩せやすいので、ダイエットとしてももっと注目されるべきだと思う。
また、競歩は『変な歩き方』というイメージを持たれていることが多いと思う゚(゚´Д`゚)゚
そういう人にも沢山出会ってきた…
しかし、僕自身としてはそんな経験はない。
普段歩いているときには
● 姿勢いいな
● 軸が全然ブレへんよな
● 綺麗な歩き方やな
● 歩くの速いな
と言われるくらいだ(*´∀`*)
街中を歩いていても
『アイツめっちゃ速い』『絶対競歩やろ(笑)』
みたいな囁きを聞くのはむしろ楽しい♪
競歩の特徴
他の競技と比べても、こんな長所があります。
①記録が伸びやすい
②競技仲間を作りやすい
③一年中楽しめる
①記録が伸びやすい
走るのは主に筋力と持久力を鍛えることで速くなります。
優先順位としては「持久力>筋力>フォーム」でしょうか?
歩きにおいては特に初心者においてはフォームが重視されます。
「フォーム>持久力>筋力」
走るのであれば学校の授業や行事で、誰でも最低限の経験はしているでしょう。
しかし、歩き方については学ぶことはありません。
よって、初心者はフォームの習得から練習しなけらば、まともに歩くことすらできません。
だからこそフォームが身に付くにつれて、記録が分単位で一気に伸びることは珍しくありません。
多くの競技者はこの飛躍的なタイムの短縮に魅せられ、競歩の世界にはまっていくのではないでしょうか?
②競技仲間を作りやすい
競歩は人数が少ない種目です。
そのため、大会で何回も顔を合わせているうちに親近感を感じます。
少し声を掛ければ他チームの仲間も簡単に作ることができます
陸上種目の中では十種競技に次いで、競技者同士の繋がりができやすい種目だと思います。
合宿などのイベントが多いことを考えると、もしかしたら十種競技を上回っているかもしれません。
競歩をより楽しむため、どんどん連絡先を交換し、仲間を増やしてみましょう。
③一年中楽しめる
競歩には、
「トラックシーズン」と「ロードシーズン」がある
このため、年中楽しむことができる競技です。
この点は長距離の駅伝・マラソンシーズンと同じですね。
競歩で面白いのは、全国大会にたくさん参加できることです。
10月末~3月の間に
● 全日本競歩高畠大会()
● ひろしま県央競歩大会(参加標準記録なし)
● 元旦競歩(参加標準記録なし)
● 日本陸上競技選手権
● 全日本競歩能美大会()
などがあり、参加標準タイムがない大会もあります。
また、参加標準タイムがある大会でも「日本陸上競技選手権」を除いては比較的切りやすいと思われます。
さらに年に2回(3・8月)開催されている「日本競歩を強くする会」主催の強化合宿に参加することもできます。
合宿に参加することでたくさんのコーチに教えてもらえますし、遠い地方に仲間を作るきっかけにもなります。
交通費などでお金はかかってしまいますが、それに見合う有意義な時間を過ごすことができるでしょう。