競歩にはいくつかのルールがあります。
ルールがあるからこそ競歩は面白いのです。
競歩を志す者は、まず頭に入れておきましょう。
競歩にはいくつかのルールがあります。
ルールがあるからこそ競歩は面白いのです。
競歩を志す者は、まず頭に入れておきましょう。
常にどちらかの足が地面に接していなければならない
もし浮いていると、審判から注意を受けます。その時には下のようなパドルを出されます。
審判から注意を出された選手は、すぐに歩形を直さなければいけません。すぐに直さないと審判は警告カード(赤い紙)に必要事項を記入し、補助員を通じてゴール前の集計のところに届けます。
警告カードが届けられると、ゴール付近内側に設置している掲示板の自分の番号のところにパドルと同じマークが貼られます。
これが「ロス・オブ・コンタクト」という違反です。
前脚は接地の瞬間から地面と垂直になるまで膝を曲げてはいけない
もし曲がっているとと、審判から注意を受けます。その時には下のようなパドルを出されます。
審判から注意を出された選手は、すぐに歩形を直さなければいけません。すぐに直さないと審判は警告カード(赤い紙)に必要事項を記入し、補助員を通じてゴール前の集計のところに届けます。
警告カードが届けられると、ゴール付近内側に設置している掲示板の自分の番号のところにパドルと同じマークが貼られます。
これが「ベント・ニー」という違反です。
掲示板には「ロス・オブ・コンタクト」と「ベント・ニー」のマークが貼られていきます。
もしもこれが3枚溜まるとアウト!失格になります。失格になった選手はレース中に知らされ、途中退場することになります。その時には第一コーナー手前で、主任から下のようなパドルを出して止められるでしょう。
ゴールしたからと言って失格にならないとは限りません。審判が赤カードを書いてから補助員が持ってくるまで時間にズレが生じるので、ゴール後に失格が判明することもあります。
また、大会によって審判の厳しさが異なるのも事実です。小さな記録会などでは
「最後まで歩かせたろや」
という少し甘めの審判をすることも事実としてあります。失格になりやすい選手は完歩を喜びますが、審判が甘いこともあるので調子に乗ってはいけません。
対応策は簡単!「誰にも何とも言われない華麗なフォームを身に付ける」ことです。どんなにジャッジが厳しい大会でも「注意0」を目指して歩くのも楽しみ方の一つですし、ぜひ目指してください。
競技者は納得のいかない判定に抗議することが出来ます。もしも「おかしい」と思うことがあったら、しっかりと自分の目で確認しに行きましょう。
「他の選手に出されている警告が、手違いで自分のところに出されていた」
というミスが過去にあったようです。どの選手に対して何時何分に注意したか、何時何分に警告したかはすべて用紙に記録されています。ですから、連絡中に手違いがあったとしたら後で調べることが出来ます。
だからといって、「おかしい」と思わないのに抗議するなんてことはないようにして下さいね。当然ですが…
トラックであれば、審判は主任1名・その他5名で編成されています。大きな大会では日本陸連公認の審判員が判定しますが、地方の小さな大会では詳しくない人が混じっていることもあります。
審判の立つ位置は次のようになっています。
そして先頭がラスト一周を迎えると、鐘がなると同時に審判は次の配置に移動を始めます。
この移動により、ラスト100mの間には3人の審判が付くことになります。もしもここで複数の審判から警告カードを出されると、その分だけカウントされることになります。そして、ラストでは主任も審判に加わります。主任は他の5人とは違い、赤い帽子に赤いパドルを持っています。
もしもラストで主任から赤いパドルを出されたら、それは一発失格を意味します。
よって、今まで注意を受けていなくても、他の3人から警告を出されてなくても、ゴールで失格になってしまいます。ラストスパートで競い合うあまり、2人とも失格になってしまうというケースもあるので注意してください。
ちなみに、男女同時に競技を行う場合は審判の移動は行いません。
各審判員は、それぞれの競技者に対して「ロス・オブ・コンタクト」と「ベント・ニー」を1回ずつ注意することが出来ます。
そして、改善が見られない競技者に対して1回だけ赤カードを出すことができます。ですから、同じ審判から受けるのは、注意2回警告1回までです。
だからといって、警告を出された審判の前は走ってもいいなんて思わないでください。そんな考え方の人はさっさと競歩を辞めましょう。